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玄妙道策
道策の碁にはとても現代的なところがある。中国流は実は道策流。など、解説がとても楽しい。実際、宇宙流なんて実は道策流じゃ無いかと思ってしまう。向かい小目の理論なんていうのも、道策が理解していたことは明らか。楽しい本である。有段者向けかも知れないけど、級位者もわからないまま並べれば良い。
名人に定石なし。どのような名手を相手にしても、まるで置碁のように自在に打まわす。深い読みと形勢判断に支えられた自信。感銘を受けること間違いない。しかし、この彼我の才能の差は何なのだ。
道策先生の功績はすごい。三百余年もの昔、囲碁の理論を完成させた 現代最高峰の碁打ち達でさえ、彼にはかなわないと言う。 「どんなに良い手を打っても、道策先生はそれ以上の手を見つけ、10目の この大先生の棋譜を、アマチュアが並べる価値はありすぎる。プロのごとく 学問としてではなくとも、大いなる戦いの?!??跡を楽しみつつたどる。 「道策先生、ありがとう」 と、胸のうちで叫びたくなるだろう。 |
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